マタニティママが語る避妊薬

誤解が多い避妊薬の誤った知識

日本で普及している避妊薬には、トリキュラーやアンジュ、ファボワールなどの種類が存在します。いわゆるピルとも呼ばれ、コンドームと並んで代表的な避妊具として知られています。

ただし、コンドームに比べて圧倒的に普及率が低く、ピルを使ったことがないという人も少なくはありません。その背景には、避妊薬に対する誤解や誤った知識があるので、真実を知ることが大切です。

ピルはもともと、1960年代にアメリカで承認され、急速に普及するに至りました。しかし、日本でピルの名前が知られるようになったのは、それから40年程度後の1999年にようやく許可された時からでした。

錠剤

そこから日本でも急速に普及すると期待されたのですが、現状の通りコンドームに比べて普及していません。その理由のひとつに、ピルは女性ホルモンのバランスを乱すので、ガンや脳卒中などの重大な疾患に陥りやすいなどの噂が流れたことが挙げられます。

確かに、ピルを用いることによって女性ホルモンを調整することはありますが、日本に出回っているピルはあくまで避妊など一定の目的にのみ利用されることが予め想定されているので、「低用量ピル」とされています。

低用量なので体に重大な影響を与える可能性は極めて低く、過剰摂取さえしなければ安全に利用することができます。また、重大な疾患などの原因になるどころか、むしろ正しく服用することで、体に対してよい影響を与えてくれることもあります。

たとえば、生理痛を抑えることや生理の周期を安定させること、貧血や子宮筋腫などの予防などが挙げられ、どれも女性にとって嬉しい副作用ばかりです。もちろん、避妊の効果も極めて高いので、妊娠を望まない性行為の際には利用を検討してみましょう。

ピルが普及しない理由としては、産婦人科などでの検査が面倒なことも挙げられます。普及した当初は、ピルを服用するにふさわしいかどうか産婦人科などによって様々な検査項目を受けなければならず、特に内診に対して抵抗がある人も多いです。

しかし、現在では血液検査だけで済む場合が多く、費用も従来に比べて少し安くなっています。このこと自体があまり普及していないため、いまだにピルを利用するための検査さえ受けない人が多いです。

そのため、現在の検査方法や費用などの手軽さをもっと伝えるようにすれば、ピルの利用率も上がっていくことでしょう。

ピルに対して、避妊も性感染症も両方防げるという誤解が多いですが、確かに避妊に対しては極めて高い効果を発揮しますが、性器の接触は確実にあるので、性感染症の予防はできません。

したがって、コンドームと併用することにより、より高い効果を得られるでしょう。